2009年6月14日(日)
曇りのち希望の晴れ。
「一を聞いたら、十を知れ」 長谷川さんの本日の極意がつげられた。
今日は梅とキューウィの作業から、果樹の基本を学ぶことになった。
まずは、熟した梅の実の収穫術を伝授された。
虎の巻その1、まず、未熟で落果したか、熟して落果したか、すばやく見分けよ。
虎の巻その2、さらに、虫やなめくじにやられていないか、どうか、一瞬で見分けるのだ。
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猛スピードで、熟した梅の実を収穫して、いよいよ、長谷川師匠の厳しい選定が始まった。
未熟な実や虫にやられた実がはじかれる度に、心臓がどきどきする。まだ、まだ、修業が足りない・・・
朝取りの梅を長谷川師匠が絶妙の塩かげんで梅干にしていく。できあがった梅干を想像したら・・・
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お昼に師匠の奥さんからおいしい真竹の煮物をいただき、気分一新。
午後は、伊藤さんから、キューウィの剪定術を伝授された。
虎の巻その3、剪定ハサミで手を切らないために、左手はハサミの上のツルを持て。
虎の巻その4、からんだツルを見つけるには、暗部をさがせ。
虎の巻その5、からんだつるを剪定して、光を入れよ。
虎の巻その6、進んだら、かならず振り返って、見過ごしを無くせ。
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伊藤さんの教えを胸に刻みぐるぐるにからんだツルを切り刻んでいると、あることに気づいた。
前方にからんだツルを見つけると、どうしても切りたくなって前に進んでしまう自分の癖を発見。
日々の仕事も問題が見えるとすぐ取り組んでしまって、場当たり的な仕事、職場になることもあった。
剪定を通じて、周りを見渡し全体的な視野をもって仕事をする術をたたきこまれた。
また、からんだツルは、まっすぐに理想に向かって進んでいる人を批判する人に似ていると感じた。
どんなに元気で勢いがあっても、実をつける他のツルを邪魔しては、全体が委縮してしまう。
どんなにからまれても、まっすぐにのびていくツルのようでありたいと下腹に力を入れて剪定をした。
15時、長谷川師匠が迎えにきてくれた。真竹の筍と玉ねぎをいただき、収穫の喜びを胸にかかえながら駅に向かった。いよいよ7月は、みかんの摘花の修業だ。(つづく)