2010年8月

今日はいよいよ梅干し作りの日。
前日の雨が心配だったけど、朝になるといい天気に。
農家に到着すると、既に庭いっぱいに干された梅干しが。
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なんでも、昨夜の雨で、一度、全ての梅を室内に入れ、天気がよくなったので朝一番から作業してまた外に出したのだと。ずぶ濡れになってしまったらせっかくの梅干しも台無しなので当たり前なのだけど、常に天候の変化に気を使い、些細な変化にも機敏に対応しなければならないのだから、やっぱり農家は大変。

聞くと、年中色々な作業があるため、休日もほとんどないとか。
その弛まぬ努力のおかげでみんなが安全で美味しい農作物が食べられる。
改めて感謝です。

さて、庭一面に並んだ梅干しを見て、子供達も目をきょとんとさせ、見入ってました。
これだけの梅が一面に並ぶとやはり壮観ですね。
子供達もやる気になってきたようなので、さあ、いよいよ我々も梅干し作業のお手伝い開始です。
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まずは、あらかじめ水に漬けてあった梅のカビ取りから始めます。
梅干しを作るとき、梅を収穫してすぐに干すのではなく、まずは数週間水に浸しておきます。これは、水分を吸収させることによって、干したときの効果を高めるのだとか。
ただ、水に浸している間、その湿気にはどうしてもカビが住み着くため、それをきれいにしてあげるのです。細かいところにも色々と作業がありますね。

一通りカビ落しが終わると、次は棚に梅を並べます。
梅がくっついてしまうと、その部分がしっかりと乾燥しないので、適度に間隔を空けながら棚いっぱいにびっちりと梅を並べます。
そこまでして、ようやく準備完了。

あとは天日で干して乾燥させるだけなのですが、これもなかなかの手間がかかります。
干されていくと、段々と梅の色が緑から黄色っぽくなっていくのですが、全体の色合いの変化を見ながら梅を転がしてあげて、全体的に乾燥するようにしてあげなければなりません。もちろん、途中で雨風がひどかったり天候が悪かったりするとケアしてあげなければなりませんし、ただ乾燥させるだけでもひと時も気が抜けません。お店に出荷されるまでにかかる農家の方々の手間は大変なものがあり、それぞれの農家の方々の苦労や想いなどが詰まっていると思うと、とても感慨深いものがあります。子供達も梅干の作業がとても楽しいようで、農家の斎藤さんに話しかけて色々と教えてもらいながら一生懸命梅を並べて行きます。

974401d5.jpg作業が終わって庭一面に広がった梅を見るととてもうれしそうな顔をして、「これが梅干しになるの?」と大はしゃぎ。自分達で作ったというのがうれしいんでしょうね。結局、作業は午前中いっぱいかかり、ようやく一段落しましたが、子供達も都会から離れたこの大自然の中で、一生懸命自分達が食べるものを作ってくれている人がいるということ、その作業はとても大変なものだということ等、このような農業体験を通じて色々と感じてくれるといいなと思っています。

このような貴重な機会を与えてくださった斎藤さん、今日も一日どうもありがとうございました。
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